記憶の桜 -花空残夢-


「僕はこれ以上、近藤さん達の役に立てない…。何故、僕はこんな身体に生まれて来たのかな…」




沖田さんの身体は震えている。



彼は新選組一の剣客だった。




でも、労咳に身体を蝕まれてからは戦線を離脱している。




「沖田さん、貴方がその身体に生まれて来たのは、意味があると思います」




彼の身体がびくりと揺れる。






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