虹のふもと
「カシャ」
菜苗より先に、映二の方から音がした。振り向いて見ると、大きなカメラを持って立っている。
「大きいカメラだぁ。」
「何台か持っているよ。一応、仕事道具だからね。」
「あ!」
菜苗はもう一度虹の方を見て、手を合わせた。
「ふぅ。」
目を開けると、隣で映二も同じことをしていた。
「虹って願いが叶うの?」
「願い事を3回すると叶うって…。」
何を願うわけでもないが、せっかく見た大きな虹。願いを三回唱えると叶うと言われているのは…それは、流れ星の話しだということに気づいたようだった。
「俺は昔、虹のふもとに宝物があるとか聞いたことあるけどな。」
「あーあ…」
菜苗の顔が熱くなってきた。
「いやいや、でも発想力としては満点でしょ。おもしろいよ。」
顔の火照りは止まらない。映二の方にしっかり向いて、何とか話しを変えた。
「映二さんは、何か願い事あるんですか?」
「んー…世界が平和でありますように…かな。はい、行くよ。」
そう言って映二は車の方を向いて歩きだした。
「え、ちょっと待ってくださいよー。」
「待たないよー。」
そう言って映二はわざと走り出した。
菜苗より先に、映二の方から音がした。振り向いて見ると、大きなカメラを持って立っている。
「大きいカメラだぁ。」
「何台か持っているよ。一応、仕事道具だからね。」
「あ!」
菜苗はもう一度虹の方を見て、手を合わせた。
「ふぅ。」
目を開けると、隣で映二も同じことをしていた。
「虹って願いが叶うの?」
「願い事を3回すると叶うって…。」
何を願うわけでもないが、せっかく見た大きな虹。願いを三回唱えると叶うと言われているのは…それは、流れ星の話しだということに気づいたようだった。
「俺は昔、虹のふもとに宝物があるとか聞いたことあるけどな。」
「あーあ…」
菜苗の顔が熱くなってきた。
「いやいや、でも発想力としては満点でしょ。おもしろいよ。」
顔の火照りは止まらない。映二の方にしっかり向いて、何とか話しを変えた。
「映二さんは、何か願い事あるんですか?」
「んー…世界が平和でありますように…かな。はい、行くよ。」
そう言って映二は車の方を向いて歩きだした。
「え、ちょっと待ってくださいよー。」
「待たないよー。」
そう言って映二はわざと走り出した。