蒼色キャンディ
〜天界〜


「アレース様!?何をしてらっしゃるんですか!?」


そんな兵の言葉にアレースは表情を歪める。


「地界には私が行く」
「何をおっしゃるんですか!!」

そう言った兵がアレースを見て硬直する。

アレースの鋭い眼光が兵を睨む。


「地界には私が行く。わかったな?」
「はっはい!!」


アレースはただ少しだけ微笑み、地界へと降りていった。









「確かに…マルスは僕の本当の家族じゃないよ、でもマルスは僕に優しくしてくれた。見捨てないでくれた……」


エイメルは僅かに下を向く。


「僕は何も覚えてない…天界の事だって目覚めた時、何も知らなかった……」

奏も赤毛の天使も黙り続ける。
エイメルは顔をあげた。


「マルスは僕の事を『おおやけ』にしちゃいけないって言ってた。だから『ごくひ』任務なんだって」
「じゃあ…お前は極秘任務のために地上に……」



そう言ったその時



「奏ぇ〜!探したよ!!」
「あぁっ!?蜜柑!?」


屋上に蜜柑がかけてくる。






この二人の話…


今いい所なのにっ………!!







蜜柑、来るタイミングが最悪だわ。






……私にとってのみね(泣



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