蒼色キャンディ
『グォォォォォォォォ!!』
「何だよこいつっ!!」


弓矢が悪魔にあたるがカキーンと音をたてて矢が弾かれる。

更に悪魔の背から変な植物のツルの様なものが伸びている。


「こんな悪魔、見たことないよ…!」


鞭の様にしなるツルを天使は避ける。
天使は怪我さえしていないものの、かなり疲労が溜まり動きが鈍い。


「あいつらを逃がしたはいいけど…このままじゃ拉致があかないわ……」


そう呟いて再び、悪魔に突っ込む。

悪魔も攻撃を仕返すため、結局天使の攻撃は悪魔には届かない……








天使が悪魔の攻撃を寸前でよけたその時



「なっ…!!!」


そこにいたのは逃がしたはずのエイメルだった。


「だ…大丈夫ですか!?怪我してませんか!?」

「こんな低級悪魔相手に怪我なんかしてたまるもんですかっ!!てかおまっ…何で戻って来た!お前達を逃がした意味がないだろがっっっ(怒)」

「ひっ、ひぃぃぃぃっ!!」


天使の黒いオーラにエイメルは悲鳴をあげた。


「すっ…すみませっ…!!でもっ…やっぱり心配でっ……」


エイメルがそこまで言うと、天使の足に小さな傷があるのに気付く。
悪魔のツルで掠ったのだろう。


「あ、足に怪我が!」
「…!?馬鹿っ!動くな!!!」



遅かった。


悪魔は動いたエイメルに標準を定め、ツルを横なぎに振るった。





それはエイメルに向かって…………



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