蒼色キャンディ
「僕は構わないよ。君が彼の主人なら直の事さ」


マルスは微笑みながらそう言い、側にいたエイメルに視線を合わす。


「どう?地上は」
「悪くなかったです!暖かい所ですし奏もいてくれますから!」


マルスは笑顔で「そう」と短く返し、赤毛の天使に視線を移した。


「彼を守ってくれてありがとう、R-100100。彼の情報がすぐに入れられなくてすまなかったね」
「あ、いえ!大丈夫です!!そしてお褒めの言葉、誠にありがとうございます!!」


彼女はぴしっと右手を胸にあててしっかりと話す。

そんな中、奏が疑問そうに首を傾げた。


「……?どうしたんだい?奏」
「あ…あの……」


マルスが聴き、奏は聴いた。


「あの……さっき言った『R-100100』って何ですか?」
「あぁそれか」


マルスは真剣な口調で言った。




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