彼の瞳に捕まりました!
「……ゆ、ゆきなり。
い、今何て言ったの?」
「さあ?」
太ももを擦っていた右手を付け根に滑り込ませる。
「やぁっ、待って、待って行成」
身体中にやって来る刺激に耐えながら起き上がる。
そんな私に、行成は少しだけイラついたような顔をして、私の肩を押し戻そうとした。
「待って……聞きたい事があるんだってば」
「聞きたい事?」
はぁはぁと肩で息をしながら頷くと、行成はベッドの下に落ちていたタオルケットを拾い上げ、私の肩にかけた。
「あ、ありがとう……」
「で?」
「あ、あの……私、酔っぱらって行成を呼び出したってホント?」
この間マサル君が話していた事。
ずっと、確認しようって思っていたのに、なかなか二人きりになる時間がなくって聞けなかった事。