彼の瞳に捕まりました!
「……はあ」
大きなため息をついて、行成はベッドに横たわると、
「萎えた」
そう言って、目を閉じてしまった。
「ごめんね。
だけど、知りたいの……行成、教えて?
私、本当に呼び出したの?」
「知ってどうするんだよ?」
「知って……」
知ってどうしたいんだろう?
だけど、知らないといけない。
そんな思いがよぎる。
「知らないといけないって思うから……だから、教えて」
「お前が酔っぱらって、俺に電話をかけるのは今まで何度もあるけど」
「……何度も?」
「だけど、大体が電話しながら寝ちゃうパターンだけどな」
閉じていた目をゆっくり開き、覗き込むように見下ろしていた私に視線を合わせると、行成は後頭部に掌を添えた。