彼の瞳に捕まりました!


「ぁぁあんっ……」

きしむベッドの音。

行成の身体から流れ落ちる汗。

両足を抱えられるような格好で繋がった身体。

行成が動くたびに、漏れる声。
自分の口から出ているはずなのに、どこか遠くから聞こえるように感じた。

頭の中が真っ白になって、
無意識に、強請る言葉をあげた。

「もっと……んんぁ」

「もっと、何?」

息をのみこみながら、答える行成に身体の奥がきゅうっとなったのがわかった。

「もっと……もっと、ふかっ、あああぁ」

身体の奥、いっぱいいっぱいまで差し込まれた感覚に背中がのけぞる。

大きな声があがって、何も考えられなくなって。


そのまま意識を手放した。



< 217 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop