彼の瞳に捕まりました!
『ユキナリ、食べちゃうからね』
なんて言葉と共に届いた写真には、
行成の頬にキスをする、マサル君と金髪美人。
思わず、マサル君に電話したのを思い出した……
結局、酔っぱらったマサル君が、レストランのウェイトレスのお姉さんに無理言ってキスしてもらっただけだったんだけど……
行成といえば、次の場所に移動する為に、もうその場にいなくって……
電話で話す事が出来ないって、マサル君に八つ当たりしたんだっけ……。
あーあ、嫌な事思い出した……
「何、派手にため息ついてんのよ……」
「あ、ごめん」
「そんな顔してたら、百年の恋も冷めるわ」
眉間に指をぐりぐり押しあてながら、村松は不思議そうに、
「この手紙、間隔短くない?」
と、首をかしげた。