彼の瞳に捕まりました!


「おかえり。は?」

「お、帰り……」

「浮気しなかったか?」

「し、しないってば!」

「お利口さんにはご褒美あげないと、だな」

クスクス笑いながら、再び顔を近づけて唇を重ねた。
啄ばむように何度も繰り返されるキス。

唇を舌でなめられて、身体が震えた。

「溜まってんの?」

「さいてー」

「最高だろ?」

言葉と共に、口内に侵入する彼の舌。
久しぶりの感触に思わず、行成の首に腕をまわした。

「強請ってんの?」

「違うぅぅぅ……っふぁっ」

「気持ち良さそうな声上げてんじゃん」

意地悪な言葉に、お腹のあたりがきゅっとしたのがわかる。

「さ、さいてー」

「だから、最高だろ?」

「さ……さいあく……あぁぁ、やぁん」

「最良だろ?」

行成は身体をひねると、私を床に押し倒しそのまま覆いかぶさった。



< 232 / 239 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop