彼の瞳に捕まりました!


「んっ、はぁっ……」

衣擦れの音とベッドの軋む音が響く部屋。


あのあと、2人で何かに追い立てられるみたいに家に戻ってきては、ベッドになだれ込んだ。

なんだか、動物みたい。
そう思ったけれど、
久しぶりに会う事の出来た、愛しい人。

そんな状況で、仕事なんて出来ない。


1年振りに会うんだもん。
今日くらい、サルでもいいよね?


行成の身体をきつく抱き締めながら、与えられる快楽の波に翻弄される。

「菜、穂」

吐息混じりに名前を呼ばれ、目尻に唇が触れた。

「泣くほど気持ちいい?」

意地悪な質問。
首筋におとされた唇に、思わず大きな声をあげた。

「あっぁぁっ、ゆきな、りっ」

「んっ?……」

「こ、これ、いじょっ……」


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