彼の瞳に捕まりました!
受付の奥にある事務所。
そのさらに奥にある応接室へと通された。
仲居さんがドアを開け、中にいるであろう社長に声をかける。
奥から、
「どうぞ」
という声が聞こえ、仲居さんが振り返った。
「中にお入りください」
「ありがとうございます」
頭を下げ、部屋の中に入ると、
社長が、笑顔でほほ笑んでいた。
「わざわざ、ありがとうございます。
こちらからお伺いしなくてはいけないのに」
「いえ、取材をさせていただきありがとうございます。
私、R出版の麻生と申します。今回はありがとうございます」
「よろしくお願いします。
あさかわの代表を務めております。浅川です。
よろしくお願いします」
名刺を受取って、頭を下げると脇にずれる。
続いて、高瀬が社長と名刺の交換をして、
すすめられたソファーに座った。