彼の瞳に捕まりました!


「へぇ…すごいね。
高瀬の事、認めてくれたんだ……」

喉の奥がヤケに渇いた
そんな感じがして、手にしていた、ミルクティーを飲み込む。

「認めた、わけではないと思う」

「なんで?
アシスタントにって話がきたんでしょ?」

「まぁ、誘われたけど
あそこにいる時、俺カメラ1度も構える事できなかったし」

「え?あ、そうなの?」

「見て感じろ。じゃないけど、雰囲気とか――そんなのを雑用しながら、見てただけ」

前を向いたまま、淡々と話し続ける高瀬。
その横顔を黙って見つめた。

「でも、プロならではというか、現場での緊迫感とか真摯な態度とか
すごい伝わってきて
やらせて貰えてよかったと、思ってる」

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