彼の瞳に捕まりました!
「ごめんなさい。ビックリしちゃった」
「なーんだ。またマサル君が麻生さんにイタズラしたのかと思っちゃった~」
モデルの紺野さんが、マサル君を見つめては悪戯っ子を咎めるような表情を浮かべながら、クスクスと笑った。
「も~、麻生ちゃんになんてしないわよぉ。ユキナリにならいっぱいしちゃうかも~だけど」
「ごめんね。マサル君」
「本当よ~。ユキナリからも言ってよ」
甘えるように高瀬の腕に絡み付きながら、マサル君は唇を尖らせる。
「俺?関係ないだろ」
「もーユキナリは麻生ちゃんと同期でしょ~。しっかり言って」
マサル君の言葉に、高瀬はため息をつきながら、私に近づく。
「何やってんだよ……」
「ごめん」
謝るしかない私の手に握りしめられていた、携帯を高瀬はスッと抜き取ると、画面を見つめた。