ヴァンパイアヒューマン−桜−
★月の夜に目覚めし呪い★


この世界には4つの王国が存在する。


ガルディニア…


トライバスタン…


ハイランドール…


そして、ヒューマン界一の王国とも呼ばれる“グラバドール”。


この王国の王“グラバ”は人々からも好かれている優しい国王である。


その国王グラバには、20歳になる一人娘“ミーナ”がいた。


ミーナは金髪でウェーブのかかった長い髪をしていて、優しき心を持つ美しい女性だった。


しかし、そんなミーナには…誰もが知らない秘密があった。


ミーナがまだ幼き頃、メイドとの散歩中にグラバの命を狙った盗賊どもに斬られ、生死の境目をさ迷っていた事があった。


そんな血だらけで道端に倒れていたミーナは、たまたま通り掛かった女性に助けられたのだった。


その女性の名前はサラ。


サラ…


彼女の正体はなんとヴァンパイアだった。


サラは心優しきヴァンパイアだった。




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