ヴァンパイアヒューマン−桜−


『もう一日休んで行けば良いのに…もう行くのか。わかった、くれぐれも気をつけて行くんだぞ』


エリック王はそう言って、3人を見送った。


ハイランドール城を出た3人は、きこりの住む森へと足を運んだ。


『この森にきこりの住む家があるのか…』


ミーナは木々が生い茂る静かな森の入口で足を止めた。


『さあ、進みましょう』


ラッセルは森の中へと足を踏み入れた。


そのラッセルの後を追うようにミーナとハートも続いた。


3人は草木を掻き分け、足場の悪い森の中をただひたすらさ迷いながら進んだ。


しかし、2時間近くを歩いたが、いまだにきこりの住む家を見つけられずにいた。


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