ヴァンパイアヒューマン−桜−


3人がきらびやかで賑やかな街を歩いていると、一軒のバーの前に差し掛かった。


そして、そのバーの中から一人の少年が突然放り出された。


『てめぇ、また泥棒を働きやがったな。もう許さんぞ!!警察に突き出してやるからな!!』


バーの店主は声を荒げて少年に怒鳴った。


放り出されて、地面で尻餅をついている少年を見た3人は驚いた。


『あっ、お前は!!』


ラッセルは少年を指差した。


『ゲッ!!お前ら…』


少年は3人に気付いた。


『何だあんたら。このガキの知り合いか?』


バーの店主は3人に尋ねた。


『この子が何をしたのかわかりませんが、代わりに謝ります。すみません。許してあげて下さい。』


ミーナはそう言って、バーの店主に頭を下げた。




< 124 / 574 >

この作品をシェア

pagetop