ヴァンパイアヒューマン−桜−


『えっ!?』


リュートの発言に、ミーナも目を丸くして驚いた。


『グラバドールの王女ミーナとガルディニアの王子リュート…お似合いだろ!?』


リュートは驚いている兵士たちに尋ねた。


『え!?…は、はい。とてもお似合いです』


一人の兵士が敬礼しながら言った。


『フフン♪だろ、だろ。よし、ミーナ来い。オヤジに紹介してやる』


そう言ってリュートは、ミーナの手を強引に引っ張った。


『ちょ、ちょっと…』


ミーナは嫌がり、抵抗しようとした。


『貴様、ミーナ様の手を放…せ…』


リュートに飛び掛かったラッセルは、背後から兵士に頭を殴られ気絶した。



< 132 / 574 >

この作品をシェア

pagetop