ヴァンパイアヒューマン−桜−


その近づいて来る足音に気づき、ミーナは慌てて近くの部屋へと身を潜めた。


ドアに耳を当て、部屋の中から通り過ぎていく足音を確認した。


『ふぅ〜…助かった』


ミーナはひと安心し、ひと息ついた。


するとそんな安心しきっているミーナの背後から何者かが静かに近づいて来た。


そしてミーナの背後から手を伸ばし、両手でミーナの口を塞いだ。


『…!!?』


突然口を塞がれたミーナは驚き、心臓が止まりそうになった。


口を塞がれたままのミーナは、部屋の奥へと連れていかれた。


『は、放して!!』


部屋の奥に連れて行かれたミーナは、強引に口を塞ぐ手を振り払った。



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