ヴァンパイアヒューマン−桜−
『別にあんたを助けに来た訳じゃない。俺はミーナちゃんを助けに来たんだ…。ミーナちゃんがガルディニアの王子と結婚するなんて噂を聞いて…だから、俺はいてもたってもいられなくなって…』
ジンタは少し恥ずかしそうに小さめの声で言った。
『…お前…ジンタお前、まさかミーナ様に惚れやがったな!?』
ラッセルはジンタをおちょくるように笑いながら尋ねた。
『ラ、ラッセル!!』
そんなラッセルをハートは止めようとした。
『そうさ。お、俺はミーナちゃんが好きさ。悪いか!?』
ジンタは照れながら顔を赤くして言った。
『ハハハハ、まだガキのくせに』
ラッセルは笑った。