ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ヴァ、ヴァンパイアだと!?』
リュートは豹変したミーナの姿に恐怖を覚えた。
『もう…もう、やめて…』
ミーナはゆっくりとリュートに歩み寄った。
『バカな…神経麻痺剤が効いているハズなのに…何故動ける?ヴァンパイアの驚異の回復力のお陰か…本当にヴァンパイアなのか…』
歩み寄るミーナに、リュートも後退りをした。
『こ、この化け物め!!』
一人の兵士が槍をミーナに目掛けて投げ付けた。
槍がミーナの右腕を貫いき、その右腕から血が流れた。
しかし、ミーナは槍を左手で引き抜き、すぐにミーナの傷口は塞がった。