ヴァンパイアヒューマン−桜−
『よ、良かった…ウィル…意識が戻って…』
そのサラの言葉に気付き、ウィルは背後を振り向いた。
そこには弱りきり、血だらけのサラが倒れていた。
『サ、サラ!!』
ウィルはサラを見て驚いた。
『ごめんね、ウィル。あなたを助けるために、あたしの血をあなたに輸血しちゃった…でも、そうするしか…ヴァンパイアの回復力に頼るしか…あなたを救う事が出来なくて…ごめんね…ごめんね…』
サラは涙を零しながらウィルに必死に謝った。
『サラ…』
ウィルはサラの愛を感じた。
『はぁ…はぁ…』
サラは苦しそうに息を切らした。
そんなサラを見て、ウィルは疑問を抱いた。