ヴァンパイアヒューマン−桜−
ハートとラッセルの二人の目の前には、紫色の長い髪をし、澄んだ大きな瞳の美しい女性が王座に座っていた。
『ようこそ、妖精の城へ。あたしが王女のリリアです』
リリアはハートとラッセルに挨拶をした。
『は、初めまして』
ハートは緊張しながら挨拶を返した。
『あの〜、リリアさん。どうして我々はここに導かれたのでしょうか?』
ラッセルは気になっていたことを尋ねた。
『あなたたち二人、心に迷いを抱えていますね。それも大切な人の事で…』
リリアは二人の心を見透かしたかのように話した。
『え、それは…』
ハートは戸惑った。