ヴァンパイアヒューマン−桜−


そして少年は棒きれを投げ捨て、サラに駆け寄った。


『大丈夫か?ケガは…ないみたいだな』


少年はサラの顔を見つめて言った。


『うん…ケガはすぐ治るから…助けてくれてありがとう』


サラは涙を拭いながら笑顔で言った。


『ケガはすぐ治るからって…!?』


少年はサラの言葉に首を傾げた。


『あ、サクラ!!』


サラは立ち上がり、傷だらけで倒れているサクラのもとに駆け寄った。


サラはサクラを抱え上げ、ぎゅっと抱きしめた。


するとサラの体が黒いオーラに包まれたと同時に、サクラの傷が癒えサクラが元気に駆け回った。




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