ヴァンパイアヒューマン−桜−
『えっ…嘘!?』
少年はその光景を見て驚いた。
『良かった、元気になって』
サラは元気に駆け回るサクラを見て笑みを零した。
『お前…お前…』
少年は驚きながらサラに歩み寄った。
歩み寄ってくる少年を見て、サラはまた自分が化け物扱いされると思い顔をうつむけた。
『お前…すげーな!!』
少年はそう言って笑顔を見せた。
『えっ?あなたはあたしの事…化け物扱いしないの?』
サラは思いと裏腹の少年の言葉に、戸惑いながら尋ねた。
『するわけないよ。傷だらけの小犬を助けるなんて…お前凄いよ』
少年が笑顔でそう言うとサラも笑顔を見せた。