ヴァンパイアヒューマン−桜−
★さくらの頃に戻って★
堕ちた光が晴れたと同時に、3人はまた違う場所へと来ていた。
『こ、ここは確か…』
ラッセルは見覚えのある景色を見て驚いた。
『さすがに見覚えがあるわよね。ここはグラバドールに続く一本道…とは言え、15年以上も前だけどね』
リリアは二人に説明した。
『15年以上も前か…でもあまり変わらないなぁ…。あっ、誰か人が来る!!』
ハートは背後から歩いてくる人に気付いた。
グラバドールに続く一本道を歩いているのは、メイドの格好した女性と小さな幼い少女だった。
『あ、あの小さな子って…』
ハートは小さな幼い少女を見て気付いた。