ヴァンパイアヒューマン−桜−
サラは血まみれで倒れているダイヤや泣いているミーナ、そしてナイフを握りしめる盗賊を見て状況を把握した。
『何だお前?』
ナイフを握りしめている盗賊がサラに歩み寄った。
『その子を放しなさい!!』
サラはミーナの頭を撫でていた盗賊に告げた。
『おい、おい。俺の質問は無視か?』
サラに歩み寄った盗賊はそう言って、サラの顔を覗き込んだ。
『なっ、あ、赤い目!!まさか…まさか貴様…』
サラの顔を覗き込んだ盗賊は、サラの目を見て驚き後退りをした。
『バゼル、こいつ赤い目をしている…この女、ヴァンパイアだ!!間違いない!!』
盗賊はバゼルに大声で告げた。