ヴァンパイアヒューマン−桜−
『これでヴァンパイアの事がわかったでしょ?』
リリアは今までの状況を見ていたハートとラッセルの二人に尋ねた。
『うん…』
ハートは静かにうなづいた。
『この時から…この時からミーナ様の体の中にはヴァンパイアの血が流れていたのか…』
ラッセルは全てを知り、考え込んだ。
『あのサラってヴァンパイアを見てわかったハズだけど、あなたたちヒューマンが思っているヴァンパイアは、ただ単にヒューマンが勝手に作り上げた悪魔。ヴァンパイアは純粋な生き物、本当に悪魔なのはヒューマンたちの方だと少しは気付けたんじゃないかな!?』
リリアの言葉に、二人は返す言葉が見つからなかった。
『さあ、元の時代に戻りましょう。レドモニトモ!!』
リリアが呪文を唱えると、また眩しい光が堕ち3人を包みこんだ。