ヴァンパイアヒューマン−桜−
★絆★
そして光が晴れると同時に、また3人は白い広い空間の部屋へと戻っていた。
『私からあなたたちに伝えたかったことは全て伝えたわ。あなたたちヒューマンが知らないヴァンパイアの姿があるって事、本当のヴァンパイアの姿をあなたたちは覚えておいて。さあ、そろそろ夜が明けるわ』
リリアはそう言いながら、ハートとラッセルの二人をヒューマン界に続く光の階段まで誘導した。
『バダックによろしくね』
リリアはそう言って、ハートとラッセルを笑顔で見送った。
ハートとラッセルは黙り込みながらゆっくりと光の階段を下りた。
ただ今見て来たヴァンパイア・サラの姿とミーナの事を考えながら。