ヴァンパイアヒューマン−桜−
二人が光の階段を下り、湖の辺に降り立つと同時に光の階段はスーッと消えて行った。
二人は考え込みながら静かに小屋の中へと入った。
『おかえり』
小屋に入った二人をバダックが迎えた。
『バダックさん…』
ハートは椅子に腰掛けるバダックを見つめた。
バダックは考え込んでいるラッセルとハートを見て、静かに頷いた。
バダックの頷きを見た二人は、ミーナの眠る部屋へと入った。
そこには、壁に上半身をもたれさせて眠っているジンタがいた。
『ミーナ様…』
ハートは眠るミーナの顔を覗き込んだ。
『むにゃむにゃ…あれ?二人ともどうしたの?』
ジンタは二人に気付き目を覚ました。