ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ねぇ、ジンタ。ジンタはミーナ様の事…受け入れられる?』
ハートはそっとジンタに尋ねた。
そのハートの言葉を聞いたジンタは、眠るミーナの顔を見つめた。
そしてジンタはハートの方を向き口を開いた。
『受け入れられるよ。だって…どんな姿であろうとミーナちゃんはミーナちゃんだもん!!』
ジンタは強く言った。
そのジンタの強い言葉が、ラッセルとハートの胸の取っ掛かりを無くした。
『ジンタ…お前…』
ラッセルはそう言って、眠るミーナの顔を見つめ優しく微笑んだ。
『ミーナ様は…ミーナ様か…』
ハートはそう呟き、納得するように頷いた。