ヴァンパイアヒューマン−桜−
ラッセルとハートとジンタが騒ぎながら部屋に入って来た。
『ミーナ様、大丈夫ですか?』
部屋に入るなり、ハートは心配そうにミーナに駆け寄った。
『あたし一体…ここは…何があったの?』
ミーナは何があったのかを全く覚えていなくて、ハートに尋ねた。
『ミーナ様。ミーナ様に話さなければならない事があります。覚悟して聞いてください。実は…』
ハートは真剣な表情でこれまでの行きさつや、ミーナの中にヴァンパイアの血が流れている事を話した。
ミーナはハートの話す言葉を一つ一つ真剣に受け止めた。
『あたしの中にヴァンパイアの血が…』
ミーナはそう言って自分の手の平を見つめた。