ヴァンパイアヒューマン−桜−
『やめろ!!』
村の奥の方からジンタの声が聞こえた。
3人はジンタの声のする方へ足を運んだ。
すると、剣を持つ背の高い一人の男とその手下たちに手を掴まれているジンタがもめていた。
『やめろって言ってんだろ!!』
ジンタは叫んだ。
『おい、おいジンタ。お前どこ行ってたんだよ。勝手に姿をくらやましやがってよ』
背の高い男は不敵な笑みを浮かべながらジンタに歩み寄った。
『これ以上、村を破壊するな!!』
ジンタは怒鳴った。
『俺達から逃げたお前が悪いんだろ、ジンタ。それよりお前、姿をくらませていた分、金品はちゃんと盗んで来たんだろうな?』
背の高い男は不敵な笑みを浮かべて言った。