ヴァンパイアヒューマン−桜−


二人は地面に座り込んであーだこーだ考え込んでいた。


すると、そんな二人のもとにミーナが戻って来た。


『あ、ミーナ様。どこへ行かれてたんですか?』


ハートは戻って来たミーナに尋ねた。


しかし、ミーナは返事をせずただ黙り込んで二人の顔を見つめた。


『ミーナ…様?』


ラッセルはそんなミーナの様子が気になった。


『ラッセル、ハート。あたしに…あたしに力を貸して…力を…』


ミーナの突然のその言葉を聞いたラッセルとハートは、お互いに顔を見合わせた。


『ミーナ様どうしたんですか?』


ハートは様子が違うミーナを心配した。



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