ヴァンパイアヒューマン−桜−


『アカシア王が元気になるまで、ジンタがこのトライバスタンを指揮していかなきゃならないんだもん。再建の事でジンタは忙しいんだよ』


ミーナは笑顔でそう言って、ラッセルたちと歩き出した。


『アイツ…まだ子供なのに大丈夫なのかな!?』


ラッセルはアカシア王の代わりをつとめるジンタを気にかけた。


『大丈夫だよ。もうジンタは一人じゃないし、みんながついてるから』


ミーナはそう言って、離れていくトライバスタン城をふと振り返って見つめた。


『あっ、もう霞ヶ橋までやってきたわよ』


ハートは近づいて来た霞ヶ橋を指さした。




< 308 / 574 >

この作品をシェア

pagetop