ヴァンパイアヒューマン−桜−
そしてジンタは自分のズボンのポケットに手をつっこみ、ポケットからお守りを取り出した。
『ミーナちゃん、これ…ミーナちゃんが持ってて』
ジンタそう言って、ミーナにお守りを手渡した。
『えっ!?でもこれはジンタがお母さんから貰った大切なお守りじゃない?受け取れないわ』
ミーナはお守りを受け取るのを拒んだ。
『良いんだ…このお守りはミーナちゃんに持ってて貰いたいし、みんなの旅の無事を…この先をこのお守りに託したいんだ。無事に全てが終わったら、返しに来て。俺、みんなの事待ってるから…』
ジンタはそう言って、もう一度ミーナにお守りを手渡した。