ヴァンパイアヒューマン−桜−
★悲しきヴァンパイア★
『さて、あたしたちも行こうか』
ミーナはそう言って、ゆっくりと歩き出した。
『なんだかんだでトライバスタンじゃ、ヴィルグロースが攻めて来たおかげでバゼル一味を倒した形だったなぁ…結果オーライなんだけど、結局ヴィルグロースは逃がしてしまったし…』
ラッセルは少し悔しそうだった。
『ジャックもヴィルグロースの手に落ち…ジャック…』
ミーナは悲しそうな表情を見せていた。
そんなミーナの表情を見たクロードが、そっと口を開いた。
『あの剣士…助けられるかも知れない…』
クロードのその言葉に3人は驚いた。
『ど、どいうこと!!?助けられるってホントなの?』
ミーナはクロードに飛び付き尋ねた。