ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ラルムブリッジにハクじぃの姿がなくて…あたし、凄く心配したんだから…でも無事で良かった…』
ミーナは涙混じりの笑顔をハクじぃに見せた。
『そうか…悪かったですの、ミーナ様。ワシなんかの老いぼれのために涙は流さんでください』
ハクじぃはそう言ってミーナの頭を優しく撫でた。
『ささっ、今日も夜が更けてきた。後ろの二人も小屋に入って、休んでください』
ハクじぃはラッセルとハートを小屋へとまねき入れた。
『クロード、温かいスープでも用意してくれ』
ハクじぃのその言葉を聞き、クロードは奥の部屋へと足を運んだ。
『さあ、立っていないで椅子にでも座ってくだされ』
ハクじぃは3人を椅子へと座らせた。