ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ハクじぃ…あたしハクじぃに聞きたい事が…』
椅子に腰掛けたミーナがそう言いかけると、ハクじぃはミーナの心を見透かしたかのように口を開いた。
『ヴァンパイアの事でございますね?』
ハクじぃのその言葉に、ミーナは深く頷いた。
『ハクじぃならヴァンパイアの事を知っていますよね?』
ハートはハクじぃに尋ねた。
『知っております。ヴァンパイアは争いを好まない、平和を愛する純粋な生き物だと…』
ハクじぃは一言だけそう告げた。
『ハクじぃさん!!グラバドールはヴァンパイアに滅ぼされてしまいました』
ラッセルはハクじぃに告げた。