ヴァンパイアヒューマン−桜−


ミーナは静かに自分の手の平を見つめた。


『ミーナ様?』


ハートはそんなミーナを気にした。


『あたしの中に、サラって言うヴァンパイアの血が流れているのは…きっと運命がそうしたんだと思う。今ヴィルグロースを止められるのは、きっとサラってヴァンパイアだけ…だからあたしがそのサラってヴァンパイアに代わって、ヴィルグロースを止めなきゃならない!!必ず…』


ミーナは覚悟を決めた。


『そうですね。ヴィルグロースを倒すんではなくて、必ず止めましょう』


ハートはミーナの決意に同意した。


ラッセルも静かに深く頷いた。


3人は今宵新たな決意を固めたのだった。



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