ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ありがとうございます』
ハクじぃはクシャクシャの笑顔を見せた。
『ねぇ、ハクじぃ。ジャックって覚えてる?』
ミーナは朝日を見つめながらハクじぃに尋ねた。
『覚えております。バロン剣士長が引き取った少年でございますね』
ハクじぃがそう言うと、ミーナは頷いた。
『実はそのジャックが…』
ミーナはハクじぃに今のジャックの状況を説明した。
『なるほど…今、彼はそんな状況なんですね』
ハクじぃはそう言って考え込んだ。
『ジャックを助けたいの。何か方法ってないかしら?』
考え込んでいるハクじぃにミーナは尋ねた。