ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ヴァンパイアの呪いには聖水しかありませんね』
考え込んでいたハクじぃは口を開いた。
『聖水?聖水はどこに?聖水があればジャックは助かるのね?』
ミーナは興奮しながら一気にハクじぃに質問した。
『落ち着いてください、ミーナ様』
ハクじぃは興奮するミーナを落ち着かせようとした。
『ごめんなさい』
ミーナはそう言って、自らを落ち着かせようと深呼吸をした。
『聖水自体はもうこの世にはありません。残念ながら、遥かとうの昔に無くなっています』
ハクじぃがそう告げると、ミーナは悲しげな表情を見せた。