ヴァンパイアヒューマン−桜−
電気がついた研究室をミーナは見回した。
あちらこちらに資料が散らばり、研究に使われたと思われる様々な道具がそこにはあった。
『この部屋に聖製水が…』
ミーナは資料をどけたり、道具をどけたりして研究室内を探し回った。
『もしかしてこれかな…』
ミーナは棚に並べられている液体の入っている試験管を手にとり眺めた。
『ミーナ様!!』
地下室へと下りてくるラッセルの声が聞こえて来た。
『ラッセル、あたしはここだよ!!』
ミーナは声をあげた。
『ここにおられましたか。さすがミーナ様、一番に地下室を見つけるなんて…』
ミーナを見つけたラッセルは笑顔で告げた。