ヴァンパイアヒューマン−桜−
『ミーナ様…ソイツは…ソイツは私ではありません…』
突然地下室の入口から弱々しい声がした。
『えっ!?』
地下室の入口には傷だらけで怪我をして弱っているハートの姿があり、その姿にミーナは驚いた。
『なっ…ハートが二人!?』
ラッセルは目を丸くして驚いた。
『ソ、ソイツは…』
弱っているハートがそう言いかけた瞬間、弱っているハートは力尽きて倒れそうになった。
『ハート!!』
ラッセルは倒れそうになったハートに手を差し延べた。
『くっくくく、しぶとい奴ですね』
試験管を持つハートが弱っているハートを見て笑った。