ヴァンパイアヒューマン−桜−
『がはっ…』
ヴィルグロースは地面に落ち、銃弾が破裂した傷口から紫の血が流れ出した。
『炸裂弾さ…普通の弾じゃお前にはダメージが与えられないからな』
クロードは地面に着地し、自慢げに言って見せた。
『なかなかやりますね、クロード。それでこそヴァンパイアハンターを名乗るだけの事はあります』
ダメージを受けているにも関わらず、ヴィルグロースは不敵な笑みを浮かべていた。
『私の負けです…』
ヴィルグロースは突如、そう呟いた。
『えっ?』
そのヴィルグロースの言葉にミーナとクロードは驚きを隠せなかった。