ヴァンパイアヒューマン−桜−
『負けを認めるのか?』
クロードは驚きながら尋ねた。
『ええ、“私は”ですけどね…』
そう呟きヴィルグロースは不敵な笑みを浮かべた。
『クロード!!後ろ!!』
ミーナのその言葉にクロードは瞬時に反応した。
クロードの背後からは、ジャックが剣を振り下ろしていた。
ミーナの言葉のお陰で、クロードは紙一重でジャックの剣をかわすことが出来た。
『ジャック…』
ジャックの姿にミーナは目を潤ませた。
『危ない…不意打ちか…』
クロードは瞬時にジャックから離れた。
『来るのが遅いじゃないですかジャック…グラバドールの方は片付いたのですか?』
ヴィルグロースは不敵な笑みを浮かべて言った。