ヴァンパイアヒューマン−桜−


『クロード…。おはよう、クロード』


ミーナは笑顔で挨拶した。


『よっと!!』


クロードは門の上から飛び降りた。


『おはようございます。どこか行くんですか?』


クロードはミーナに笑顔で尋ねた。


『父の…グラバのお墓参りよ。クロードはここで何してたの?』


ミーナが尋ねると、クロードは深くハットを被った。


『ちょっとね…秘密です。それよりこの国は良い国ですね』


クロードは笑って言った。


『あ、クロード気に入ってくれたんだ。ありがとう』


ミーナは満面の笑みを見せた。


『グラバさんによろしく伝えといて下さい』


クロードはそう言って手を振り去って行った。



< 388 / 574 >

この作品をシェア

pagetop