ヴァンパイアヒューマン−桜−
そしてミーナは準備を整え、王国の入り口へと向かった。
王国の入り口ではジャックとクロードが待っていた。
『お待たせ』
ミーナはそう言って二人に笑顔を見せた。
『さあ、行きましょうか』
ジャックがそう言うとクロードとミーナは頷き、3人は歩き出した。
『ミーナ様。どうかご無事で!!』
3人を見送るように国民たちは手を降り無事を願った。
『ミーナ様。お気をつけて…』
王宮の窓からハートが、豆粒みたいに小さく去ってゆくミーナを見送った。
その手の中でペンダントが煌めき、まるでラッセルも無事を願っているようだった。