ヴァンパイアヒューマン−桜−
『何の用だ?』
髭もじゃのきこり・バダックは小鳥たちに餌を与えながらジャックに尋ねた。
『バダック…』
ジャックはバダックを見つめながら呟いた。
『もうここには二度と来るなと言ったハズだが…』
バダックは素っ気なく告げた。
『妖精の…妖精の城に用があるんだ…』
ジャックは言いにくそうに告げた。
『お前が妖精の城に行けると思っているのか?行ける訳無いだろ』
バダックは冷たく言い放った。
『ヴィルグロースを…ヴァンパイアの情報を聞きにきた以前も妖精の城に行くことは叶わなかった。しかし、今度は…』
ジャックはそう言って拳を握りしめた。