ヴァンパイアヒューマン−桜−
ジャックは戸惑いながら、妖精の城へと足を進めた。
すると妖精の城の前にララが立っていた。
『あなたがルナの子供ジャックね…リリア様がお待ちよ』
そう言って、ララはジャックをリリアの待つ王座へと案内した。
ジャックはララに連れられリリアの元へとやってきた。
『初めまして、妖精とヒューマンの間に生まれし青年・ジャック』
リリアはジャックに挨拶をした。
その言葉を聞いたジャックは唇を噛んだ。
『ヒューマンに憧れ、妖精界の掟を破ってまで妖精界を飛び出し、妖精を捨てヒューマンとなり追放されたルナの息子…』
リリアはそう言って、ジャックをじっと見つめた。